デッキビルディング講座②『コンセプトの明確化と吟味』
- 2019/02/22
- 19:22
Twitter→@blogdmbuilding
どうも、ヨネ吉です。デッキビルディング講座、今回より本編にはいっていきたいと思います。
今日のテーマは『コンセプトの明確化と吟味』。何をやるにもはじめの方向付けがどれほど的確であるのかによってその後の成果の8割が決まってきます。時にはふらふらしてたら思いがけずにおもしろいデッキができることもありますが、あくまでもそれは偶然の範疇ですので、それはそれで別の話ということでとりあえずは置いときましょう。
さて、コンセプトの明確化と吟味といってもデッキにも色々種類がありますよね。というわけで今回は
・ファンデッキ
・既存のガチデッキ
・新たなガチデッキ(ファンデッキからこれに進化する可能性あり)
の三つに分類した上で解説をしていきたいと思います。
ではスタート
・ファンデッキ
いきなり話をぶち壊すようですが、ファンデッキとは『使いたいカードを使って楽しむ』ものなので主な(コンセプト)カードは自由に決めてもらって差し支えないかと思います。とはいえ、本講座はたとえどんなデッキ(たとえ爆剣豪が切り札であっても)を使うにせよその条件の中で全力で勝ちを目指すのを目標としてますので次以降の章でふれる具体的にデッキを構築する際の手間ひまを惜しむのはやめといた方がいいです。うちのサイトの読者さんは感覚的にファンデッカーの方が多いように思えますので、ぜひ続編の講座もご覧ください。
・既存のガチデッキ
今既にあるタイプのデッキをつくっていく場合そのコンセプトをどれだけ深く理解できているかにかかっています。『最近のモルトnextに永久龍はいってないことあるけどなんでだろう…』とか『赤青覇道になんでシャッフ採用されてるんだろう…』といった事に答えられますでしょうか、これらの疑問はあくまでも例の1つですが、たとえ自分がこれらのデッキを使ってなくても対戦相手が使ってくる可能性があったり、環境のことを考えた結果そのうちそのデッキを使うことになるかもしれません。『環境をみてそれにマッチしたコンセプトをもつ既存のデッキを使う』なんてことは往々にしてありますので、なるべく多くのデッキレシピをみるのをおすすめします。
・新たなガチデッキ
これを作るのが一番大変なのですが、最も楽しい作業かと思います。こんな苦行ともいえる作業をしている方は多くはないかと思いますので、具体的な事例をあげながら解説していきたいと思います。
画像のレシピ、友人のトボ倉がかつてCSで4位及びベスト16を獲得したデッキ『シノビトリーヴァ』になります。某デュエマ工房のcsダイアリーにて紹介された時はfla○ー氏が斬新すぎて多少引いてたらしいですね。リアルタイムでこのデッキの移り変わりをみていたのですが、こいつの原型が出来た当初はガチデッキにはほど遠いものでした。
だったのに、何がきっかけでCSで勝てるようになったのか、これには当時の環境的なことが背景にありました。
一つは龍装チュリスとかいう団長を殿堂入りさせるための刺客の登場、そしてもう一つはいわゆる単騎ラフルルの両名が殿堂入りしたことになります。
これによって何が起きたかというと、ニンジャストライク等の通りがよくなり、また異次元の速度で殴りかかってくるデッキが増えるということでそれに耐えきれないループ系統のデッキが減りました。
ということで、ジャンクデッキ程度でしかなかったデッキを魔改造(具体的な手法は順次説明してきます)、カードパワーの底上げや自身の動きを押し付けるために有効な手段、環境的に有効なメタカードを採用した結果上の画像のような(少なくとも当時は)環境でも戦える新たなガチデッキが生まれることになったようです。
この事例からどういったことがわかるかといいますと、新しいガチデッキをビルディングする時は環境に対しての考察を行うことが大事ということになります。ニンジャストライクを最大限に活用するというのがシノビトリーヴァのコンセプトになりますが、このコンセプトが環境に対して有効であるのかが環境を吟味した結果いける…!!となったわけです。
もう一つコンセプトに関連して大切なことは、カードパワーをなるべく高めることになります。大会に定期的に出る方なら経験があるかと思いますが、『は?なにそのデッキ?』って感じのデッキと当たったことがあるかと思います。よくわからないデッキと戦う際に最も効果的な方法として、『圧倒的なカードパワーで相手を叩き潰す』ことがあります。
全盛期のモルトnextなんかはわかりやすいですね。たとえよく知られているデッキを相手にする際も、力負けしないというのはとても大事になってきます。
そして最後に言いたいこととして、そのコンセプト通りの動きをやるためにはどれだけの必要パーツが求められるかという点を吟味する必要があります。言い換えるとデッキの自由枠をどれだけ確保できるか、ということになります。ここではリンネビーナス搭載型のバスターとチュリス採用型を比較しながら解説していきます。
リンネビーナス型のバスターの必要パーツはこんな感じ
→リンネビーナス及びバスター、リンネから出すコスト5以下のクリーチャー、5色分の色(5cバスターの場合)、大量の多色カード
一方チュリス型のバスターの必要パーツ
→チュリス、バスター、バスターから出すクリーチャー
速さの点だけでなく、必要パーツの少なさという意味でも赤青もしくはラッカバスターいわゆるチュリス型のデッキの方が勝っているんですね。必要パーツが少ないということはこっちの動きがやりやすいということになりますし、環境にあわせた豊富なサポートカードも採用できるため結果的にまたこっちの動きが更にやりやすくなるということにも繋がります。
・まとめ
・最も大切なのは環境と顔を突き合わせてあーだこーだ考えること
・デッキのカードパワーをなるべく高めること及びその余地があるかを吟味すること
・理想ムーブの実現可能性についてよく確かめること
・コンセプトの明確化と吟味がデッキビルディングの肝要であること
今回はここまで、続きはまた次回以降になります。
<追記>
当サイトでは皆さんのデッキを募集しておりますのでTwitterやLINEのほうまで連絡もらえれば嬉しいです。
どうも、ヨネ吉です。デッキビルディング講座、今回より本編にはいっていきたいと思います。
今日のテーマは『コンセプトの明確化と吟味』。何をやるにもはじめの方向付けがどれほど的確であるのかによってその後の成果の8割が決まってきます。時にはふらふらしてたら思いがけずにおもしろいデッキができることもありますが、あくまでもそれは偶然の範疇ですので、それはそれで別の話ということでとりあえずは置いときましょう。
さて、コンセプトの明確化と吟味といってもデッキにも色々種類がありますよね。というわけで今回は
・ファンデッキ
・既存のガチデッキ
・新たなガチデッキ(ファンデッキからこれに進化する可能性あり)
の三つに分類した上で解説をしていきたいと思います。
ではスタート
・ファンデッキ
いきなり話をぶち壊すようですが、ファンデッキとは『使いたいカードを使って楽しむ』ものなので主な(コンセプト)カードは自由に決めてもらって差し支えないかと思います。とはいえ、本講座はたとえどんなデッキ(たとえ爆剣豪が切り札であっても)を使うにせよその条件の中で全力で勝ちを目指すのを目標としてますので次以降の章でふれる具体的にデッキを構築する際の手間ひまを惜しむのはやめといた方がいいです。うちのサイトの読者さんは感覚的にファンデッカーの方が多いように思えますので、ぜひ続編の講座もご覧ください。
・既存のガチデッキ
今既にあるタイプのデッキをつくっていく場合そのコンセプトをどれだけ深く理解できているかにかかっています。『最近のモルトnextに永久龍はいってないことあるけどなんでだろう…』とか『赤青覇道になんでシャッフ採用されてるんだろう…』といった事に答えられますでしょうか、これらの疑問はあくまでも例の1つですが、たとえ自分がこれらのデッキを使ってなくても対戦相手が使ってくる可能性があったり、環境のことを考えた結果そのうちそのデッキを使うことになるかもしれません。『環境をみてそれにマッチしたコンセプトをもつ既存のデッキを使う』なんてことは往々にしてありますので、なるべく多くのデッキレシピをみるのをおすすめします。
・新たなガチデッキ
これを作るのが一番大変なのですが、最も楽しい作業かと思います。こんな苦行ともいえる作業をしている方は多くはないかと思いますので、具体的な事例をあげながら解説していきたいと思います。
画像のレシピ、友人のトボ倉がかつてCSで4位及びベスト16を獲得したデッキ『シノビトリーヴァ』になります。某デュエマ工房のcsダイアリーにて紹介された時はfla○ー氏が斬新すぎて多少引いてたらしいですね。リアルタイムでこのデッキの移り変わりをみていたのですが、こいつの原型が出来た当初はガチデッキにはほど遠いものでした。
だったのに、何がきっかけでCSで勝てるようになったのか、これには当時の環境的なことが背景にありました。
一つは龍装チュリスとかいう団長を殿堂入りさせるための刺客の登場、そしてもう一つはいわゆる単騎ラフルルの両名が殿堂入りしたことになります。
これによって何が起きたかというと、ニンジャストライク等の通りがよくなり、また異次元の速度で殴りかかってくるデッキが増えるということでそれに耐えきれないループ系統のデッキが減りました。
ということで、ジャンクデッキ程度でしかなかったデッキを魔改造(具体的な手法は順次説明してきます)、カードパワーの底上げや自身の動きを押し付けるために有効な手段、環境的に有効なメタカードを採用した結果上の画像のような(少なくとも当時は)環境でも戦える新たなガチデッキが生まれることになったようです。
この事例からどういったことがわかるかといいますと、新しいガチデッキをビルディングする時は環境に対しての考察を行うことが大事ということになります。ニンジャストライクを最大限に活用するというのがシノビトリーヴァのコンセプトになりますが、このコンセプトが環境に対して有効であるのかが環境を吟味した結果いける…!!となったわけです。
もう一つコンセプトに関連して大切なことは、カードパワーをなるべく高めることになります。大会に定期的に出る方なら経験があるかと思いますが、『は?なにそのデッキ?』って感じのデッキと当たったことがあるかと思います。よくわからないデッキと戦う際に最も効果的な方法として、『圧倒的なカードパワーで相手を叩き潰す』ことがあります。
全盛期のモルトnextなんかはわかりやすいですね。たとえよく知られているデッキを相手にする際も、力負けしないというのはとても大事になってきます。
そして最後に言いたいこととして、そのコンセプト通りの動きをやるためにはどれだけの必要パーツが求められるかという点を吟味する必要があります。言い換えるとデッキの自由枠をどれだけ確保できるか、ということになります。ここではリンネビーナス搭載型のバスターとチュリス採用型を比較しながら解説していきます。
リンネビーナス型のバスターの必要パーツはこんな感じ
→リンネビーナス及びバスター、リンネから出すコスト5以下のクリーチャー、5色分の色(5cバスターの場合)、大量の多色カード
一方チュリス型のバスターの必要パーツ
→チュリス、バスター、バスターから出すクリーチャー
速さの点だけでなく、必要パーツの少なさという意味でも赤青もしくはラッカバスターいわゆるチュリス型のデッキの方が勝っているんですね。必要パーツが少ないということはこっちの動きがやりやすいということになりますし、環境にあわせた豊富なサポートカードも採用できるため結果的にまたこっちの動きが更にやりやすくなるということにも繋がります。
・まとめ
・最も大切なのは環境と顔を突き合わせてあーだこーだ考えること
・デッキのカードパワーをなるべく高めること及びその余地があるかを吟味すること
・理想ムーブの実現可能性についてよく確かめること
・コンセプトの明確化と吟味がデッキビルディングの肝要であること
今回はここまで、続きはまた次回以降になります。
<追記>
当サイトでは皆さんのデッキを募集しておりますのでTwitterやLINEのほうまで連絡もらえれば嬉しいです。